ふんわりと空が明るくなり、
マチネのわた菓子が
キラキラと輝きだしました。

甘くなってきたでしょう?
そっちは朝のわた菓子だよ。

大きな羊が言いました。

夜のわた菓子は
もうすぐお星さまになるよ

お星さまもおいしいよ

小さな羊たちの言葉に、
ソワレは自分のわた菓子を眺めます。

あ、こんぺい糖だあ。
いいなぁ、ソワレ。
わた菓子の中から
小さなお星さまが生れるんだね!

先に気づいたのはマチネでした。
ソワレのわた菓子は淡く光だし
小さな星の結晶を作りはじめたのです。

ひつじ年イラスト